不登校が続いていると、保護者が気になりやすいのが「内申点」です。
定期テストを受けられなかったり、提出物が十分に出せなかったりすると、
「このままでは高校に行けないのでは」と不安になることがあります。
ただし、内申点が低いからといって、高校進学の選択肢がなくなるわけではありません。
高校や入試方式によって、内申の扱い方や重視する項目は異なります。
中学2年生の段階であれば、まだ進路を調べ、本人に合う学校を比較する時間があります。
大切なのは、内申点だけで結論を出さず、学校ごとの選抜方法を確認することです。
内申点だけで高校進学が決まるわけではありません
高校入試では、調査書や内申点が使われることがあります。
ただし、どの程度重視されるかは学校や入試方式によって異なります。
内申を比較的重く見る学校もあれば、学力検査、面接、作文、個別相談などを組み合わせて選考する学校もあります。
そのため、「内申が低いから無理」と早い段階で決めつける必要はありません。
まずは、志望校の募集要項や学校説明会で、何を選考材料にしているのかを確認します。
不登校だと内申が低くなりやすいのはなぜ?
不登校の期間が長くなると、授業への参加、定期テスト、提出物などが十分に行えず、
評価材料が少なくなることがあります。
その結果として、成績や内申が気になる状態になることがあります。
ただし、ここで大切なのは、本人を責めることではありません。
「今から何ができるか」を整理する方が、進路準備にはつながります。
中2のうちに確認したい3つのこと
1.現在の成績と内申の状況
まず、現在どの教科が評価されていて、どの教科が評価しにくい状態なのかを確認します。
担任や進路担当の先生に、今の時点で分かる範囲を聞いておくと安心です。
2.提出できるものがあるか
すべてを一度に取り戻す必要はありません。
本人の負担が大きくならない範囲で、提出できる課題や受けられるテストがあるかを確認します。
学校によって対応は異なるため、具体的な扱いは学校側に確認してください。
3.内申以外を重視する高校も調べる
高校選びでは、内申だけを見るのではなく、入試方式そのものを確認します。
- 学力検査の比重
- 面接の有無
- 作文・小論文の有無
- 調査書の扱い
- 個別相談の有無
こうした項目を比べると、本人に合う受験方法が見つかることがあります。
学校選びは「合格できるか」だけで考えない
内申点が不安なときほど、「入れる学校」を探すことに意識が向きやすくなります。
ただ、高校生活は合格した後も続きます。
大切なのは、本人が通い続けやすい環境かどうかです。
- 通学時間に無理がないか
- 登校頻度は本人に合っているか
- 少人数対応があるか
- 学習の遅れへの支援があるか
- 欠席したときのフォローがあるか
こうした点も、学校見学や個別相談で確認しておくと安心です。
中2なら「選択肢を増やす」ことを優先する
中学2年生の段階では、進路を一校に決める必要はありません。
むしろ、全日制、定時制、通信制など、複数の選択肢を知っておくことが大切です。
本人の状態は時間とともに変わることがあります。
今は難しいことでも、半年後にはできるようになることもあります。
そのため、今の時点では「どこに決めるか」よりも、
「どんな学校なら通えそうか」を広く見ておく方が現実的です。
保護者が今できること
内申点が心配なときは、まず次のことを確認してみてください。
- 現在の成績・内申の状況
- 欠席日数
- 学校側に確認できる評価材料
- 本人が負担なくできる学習
- 内申以外も含めて選考する高校
一度に全部進める必要はありません。
まずは一つずつ情報を集めるだけでも十分です。
まとめ
内申点が低くても、高校進学の可能性がなくなるわけではありません。
高校によって選抜方法や重視する項目は異なります。
中学2年生であれば、まだ学校を調べ、入試方式を比較し、本人に合う進路を探す時間があります。
「内申が低いから無理」と決めつけるのではなく、
学校ごとの選抜方法や支援体制を確認しながら、選択肢を増やしていくことが大切です。
東京やさしい進路戦略室では、東京都の不登校・登校しぶりの中学生と保護者に向けて、
高校進学に必要な情報を整理していきます。
